鶴舞線の八事~赤池間は地上の計画だった!? 地図上のお話編

ども、こんばんは、鉄道少年です!

 

長文が続きますのでご注意くださいませ('_')

 

ずっと不思議に思っていたことが

昨晩、急に解決したのでそのことを記事にしてみますね。

 

まずはコチラの地図をご覧ください。

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これを見て自分はずっと不思議に思っていました。

 

なにがって?不自然な道路があるんです。

よく見てみてくださいな。

 

 

えっ、わからないって?

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赤い丸の中の道が不自然だな~と感じでいました。

 

塩釜口の国道153号から入り植田川を越え植田西二丁目の交差点までの区間なのですが

長細い区画の両隣に一方通行の道があります。

 

まだここまでは稀に見る区画なので良いのですが、問題はこの次、

 

植田川を挟んで両側とも繋がりそうな感じなのに

車の通行できる橋が架かっていない

 

いや、実際には橋があります。歩行者用の小さな橋があります。

でも腑に落ちないというか、ソウジャナイ感があるんですよね。

 

じゃ、なんでこんな道路になっているんだと。

別にそれを調べたわけではなかったんですが、

昨日偶然見た資料で一気に解決しました。

 

鶴舞線の八事から赤池の間は当初

地上で建設する計画がだった!

 

実際に並行する東山線は一社から先が地上高架式です。

これは当時この区間

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▲開業当時の東山線上社駅付近

こんな感じだったのでわざわざ費用の掛かる地下方式で建設する必要が無かった

ということなんですね。

 

それにならって鶴舞線も地上方式で建設ということはうなずけます。

特に八事から塩釜口・植田に対して下っていることから

急な勾配ナシで自然と地下から地上に出ることができます。

東京メトロ丸ノ内線四ツ谷駅付近や仙台市地下鉄南北線東西線みたいな感じですね。

 

地上方式で計画されたのは昭和44年のこと。

まだこの区間の建設免許は名古屋市では無く名鉄が保有していました。

 

丁度、その頃の地図があったので見てみましょう。

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確かに地図には宅地造成中の文字が多くあり今ほど住宅が無いことがわかります。

しかしながら所々に密集して家が並んでいることもわかりますね。

また、例の不自然な道もまだありません。

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航空写真で見るとこんな感じに。山に沿って家が立ち並んでいるのが分かります。

 

これに対して東山線開業当時の航空写真はというと・・・

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宅地開発はされていますが確かに何もありません。

 

東山線の例とは違い完全に新しい土地に建設するわけではなかったため

地上高架式の反対運動が行われたようです。

 

反対理由として

1に市街地の分断

2に騒音や振動などの公害

でした。

 

そんななかでも区画整理は実行され

市の指示により国道153号線の北側に

25メートル幅(鉄道+側道)の土地が順に確保されました。

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つまり、これが不自然な道路の原因だったんです!

御堂筋線の高架区間のように

側 道 ≪ 鉄 道 ≫ 側 道

と作るため25メートル幅で土地を確保していた名残。

中央の長細い区画は高架橋や駅の建設予定地で

植田川を渡る橋梁が無いのも本来は鉄道の橋梁が通る計画だったから。

 

すべてが解決したように見えますが、

では、ナゼ植田西二丁目交差点で終わっているんでしょうか。

まだ話は続きます。

 

地上反対側からは請願が市に出され住民との交渉が続きました。

しかしながら市側は地上高架式を譲らずに結論は保留に。

 

約1年と半年後に反対側が

鉄道用地の無償提供

駅前広場、換気塔用地等の寄付

工事用地の無償貸与

を提案してきたことから請願は採択され地下での建設が決定しました。

 

た・だ・し

区画整理は既に始まっており

開業半年前の航空写真を見ると

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最初の区間だけ25メートル幅の土地が確保されその先は通常の道になりました。

植田駅から赤池方面に向けて整備中なのがよくわかります。

 

 

長く不思議に思っていた道路は鶴舞線地上高架式の名残。

という思いもよらない結末になりました。

 

この話もう少し長くなります。お付き合いください。

今の現地を見てきましたので次回に続きます。

お楽しみに。

 

あ、一人興奮気味に語ってる記事になってしまいました(*_*;

実は案外皆知っていることだったりして・・・